島の仕事レポート

島の子どもたちに郷土愛と仕事の学びを!「ちむぐくるプランナー」募集!

2021/07/27

“帰りたくなる島”をめざす体験塾はじめます!

おきのえらぶ島には、大学や専門学校がありません。子どもたちは高校卒業後、9割以上が島を離れるため20代の若者が少ないという現状です。それを受け和泊(わどまり)町では、島を離れても愛着や誇りを持ってもらうべく、「郷土学」と「職業学」を教える体験塾「まちゅんどクラブ」を設立します。
※「まちゅんど」は「待ってるよ」という意味を指す島の方言

▲「まちゅんどクラブ」のイメージ

 

そんな「まちゅんどクラブ」の立上げから運営を担うリーダーを、地域おこし協力隊として募集します。
島人の心をあらわす方言「ちむぐくる(肝+心)」を育む、「ちむぐくるプランナー」として、子どもたちに寄り添って成長の機会をつくれる企画力と実行力に富む方を求めます。

花とサンゴの島・おきのえらぶ島より

さて、そんな、おきのえらぶ島ってどんなところ?

地名や場所から沖縄と思われやすいですが、鹿児島の奄美群島のひとつ。といっても文化や気候、歴史に至るまで琉球文化が色濃く、沖縄の離島というイメージが近いかと思います。
人口は約12,000人、全周は約56km、和泊町と知名町の2つの町から成ります。飛行機と船ともに毎日複数便は寄港、大型スーパーやホームセンター、総合病院もあります。「島暮らしには憧れるけど利便性もほしい」という人にはうってつけの環境の島と言えるでしょう。

太古にサンゴ礁が隆起してできた島で、最標高でも約240mと平坦。島のどこでもアクセスがよく、ハブもいないことから、海・山・川で自由に遊べ独り占めになることもしばしば。ウミガメとふれあえるマリンアクティビティ、近年はケイビング(洞窟探検)も人気です。


昔から農業が盛んで、とくに花とジャガイモ、サトウキビ、マンゴーが有名。とくに4~5月はユリが花咲く時期で、島内の至るところで純白のテッポウユリが風に揺られています。

▲花の島沖えらぶジョギング大会の様子

 

島民性はスポーツやお祭り好き。一方で「おっとり」「根気強い」「シャイ」などとも。とくに根気強さは、かつて流刑にあった西郷隆盛から受けた教えが影響するとも言われます。

島の若者たちに帰ってきた理由を聞いてみた

おきのえらぶ島が直面する課題が、若者、とくに20代が少ないということ

▲国立社会保障・人口問題研究所2018年推計データを加工

 

国立社会保障・人口問題研究所2018年推計データによると、和泊町の20代は、80年代に比べてその割合は半分以下、人口にして1/3以下に減少。2000年初頭に少し盛り返したものの下降傾向にあり常態化しています。直近の5%という数字は、全国平均のおよそ半数です。

島に限った話ではありませんが、その最大の理由は「仕事がないから」と言われています。では、「帰ってきた若者たち」はどんな経緯で帰りどんなことを考えているのか。3人のUターン者に話を聞いたところ、彼らの姿に目指す方向のヒントが見えてきました。

▲川村浩平さん(25歳・Uターン4年目・ジャガイモ農家)

『熊本で税理士の勉強をしていましたが、土をいじりたいと思うようになり、5年目で帰り家業の農家を手伝っています。うちは法人化しているので、日々の会計入力や税理士の先生とのやりとりでも税理士の勉強は活きていますね。
最近は農業もどんどん進化していて、親が生き生きとした顔で新しい方法を実践する姿を見て、「かっこいいな」「継ぎたいな」と感じてきました。同じような理由で同級生の何人かは帰ってきています。
きっと島にはまだ知られていない仕事もたくさんあるので、知ってもらう必要があると思います』

▲久保美早樹さん(24歳・Uターン5年目・保育士)

『鹿児島市内の短大で幼児教育を学び、2~3年働いて自分の力を持ち帰り島に貢献しようと考えていましたが、両親に「戻ってきてほしい」と言われて帰ってきました。本土での暮らしは自然が近くになく、広い海や空を見たいと島を恋しく思っていたので、今はすごく幸せだなと感じています。
子どもが好きで、島に仕事もあるということで保育士を目指して勉強をしてきました。
人とのつながりが濃く、同じ歳と分かれば昔から友達だったみたいに仲良くなれる、それが島の好きなところです』

▲吉田雄輝さん(23歳・Uターン2年目・役場職員)

『高校生のときに役場職員と生徒の意見交換会があり、島のために働いている姿がかっこいいなと思い、役場で働くつもりで大学では地域活性化について学び帰ってきました。
きっかけはイベントですが、親の存在が大きいです。父はえらぶが大好きで、自分の子どもだからじゃなく島の子どもだからという考えで集落の子どもたちの面倒を見てました。
島が好きでも仕事の形にできる人は少ないと思います。手段は人が教えてくれるので、みんなが歩いてきた道に、小さくでもいいので新しい道を一本ずつ増やしていければいいと思っています』

採用担当者が語る「まちゅんどクラブ」

▲企画課「まちゅんどプロジェクト」担当者(左から、永山さん、森さん)

若いUターン者が増えることも含めて、「島に愛着と誇りを持つ若者たちが増えてほしい」という思いから始まった「まちゅんどクラブ」の構想。そこで実際にどのような体験プログラムを考えているのか、和泊町役場企画課の森さんに聞いてみました。

■「島が好き」の原体験をつくる
3人のUターン者が『島が好きだから帰ってきた』と話してくれましたが、私も同じ理由で帰ってきました。その『島が好き』を改めて考えると、小中学生の頃に集落の子どもたちで、海で泳いだり、森を探検したり、木登りをしたり、時には伝統舞踊を踊ったり、そんな楽しい思い出が原体験となっているのかなと思うのです。当時遊んだ兄ちゃんは社会人になっても兄ちゃんと呼んでいる、島で育った人たちは誰もがそんな思い出を持っていると思います。

▲木登り遊ぶをする大城小学校の子どもたち

 

▲ビーチクリーンをする皆川集落の子どもたち

当時その集まりを『こども会』と呼んでいましたが、「まちゅんどクラブ」はまさしくそれを再現した子どもたちが島の魅力を体験できる場にしていきたい、体験を通して島に愛着と誇りを持ってほしいと考えています。

■体験プログラムの柱は「郷土学」と「職業学」
体験プログラムは、「郷土学」と「職業学」の二本柱を考えています。「郷土学」は、島の自然や文化、歴史などの特色や魅力を学び、地域の課題について考える。「職業学」は、島の仕事やこれから必要となる職種、また起業という選択についても学ぶ予定です。

▲町内で実施した地域学習・職業体験

それらに加えて、ICT(※1)やSTEAM教育(※2)など、昨今のトレンドも取り入れていく予定です」
※1:通信技術を活用したコミュニケーション
※2:化学・技術・工学・アート・数学の領域を対象とした教育理念

▲土佐山アカデミーとJALによるSTEAM教育の一例

 

「ちむぐくるプランナー」に求める人物像

「まちゅんどクラブ」は、好奇心を大事にする・自ら考える・楽しむ・体験から学ぶ・遊びながら学ぶという5つの約束を掲げています。これらを念頭に、子どもたちといっしょに楽しみ、島の魅力と価値を伝えられる高いコミュニケーション能力の高い方からのご応募を待っています。

▲一緒に働く企画課メンバー

 

▲主な職場となる和泊町役場庁舎

和泊町HPはこちら!
鹿児島県和泊町ホームページ

沖永良部島の観光・生活情報についてはこちらから!
沖永良部島 観光案内|おきのえらぶじま観光協会【公式】
沖永良部島 和泊町の移住情報サイト「くらすわどまり」

空撮:和泊町・知名町/ゆり畑:和泊町/ジョギング:花の島沖えらぶジョギング大会事務局/ウミガメとダイバー:Feel it/ほかの写真についても著作者への無断使用を禁じます。
取材・撮影・執筆:ネルソン水嶋@南国書斎

地域おこし協力隊「ちむぐくるプランナー」募集要項

主な業務

1.「まちゅんどクラブ」の基本構想策定
2.「まちゅんどクラブ」プレイベントの実施
3.体験プログラムの企画・実施
4.SNSや動画コンテンツ等を活用した情報発信
5.「まちゅんどクラブ」本格稼働に向けた準備

応募要件

以下のすべての項目に該当する方が対象となります。
1.条件不利地域(過疎法、山村振興法、離島振興法等の指定地域)を除く都市地域等から生活拠点を和泊町内に移すとともに和泊町に住民票を異動できる方
2.地方公務員法第16条に規定する職員の欠格条項に該当しない方
3.原則、20歳以上の方
4.心身ともに健康で、誠実に職務を行うことができる方
5.普通自動車運転免許を有している方
6.パソコン(Word・Excel、SNS等)の操作ができる方
7.協調性がありコミュニケーション能力が高い方
8.協力隊任期終了後、和泊町に定住する意志のある方

応募人員

1名

勤務地(活動地)

和泊町役場(原則和泊町内となりますが、内容によっては島内での活動もあります)

勤務時間

月曜日~金曜日の8時30分~17時00分(休憩1時間)
※必要に応じて時間外及び休日に活動を行うことがあります。その場合は、時間外手当支給または平日振替
休日:土・日・祝日,年末年始

雇用形態・期間

・身分は和泊町会計年度任用職員とし、地方公務員法に基づき和泊町長が任命します。
・任用期間は1年間とし、面談及び人事評価により、最長3年間まで再度の任用ができるものとします。
・協力隊としてふさわしくないと判断した場合は、任用期間中であっても任用を取り消すことができるものとします。

給与等

・月額166,000円 ※実績に応じて翌年度以降昇給有り。
・期末手当(6月,12月)
・通勤手当(自宅から2km以上の場合2km以上5km未満:月額2,000円,5km以上:月額4,100円)

待遇・福利厚生

・社会保険完備(健康保険・厚生年金)
・年次有給休暇(6カ月経過後から付与)及び慶弔に係る休暇等の制度があります。
・協力隊としての職務に影響のない範囲で副業可能ですが、事前に相談ください。
・任用期間中の住居は町が借り上げし貸与いたします。※光熱水費等は自己負担となります。
・活動に必要なパソコン、車輌(公用車)は町が用意したものを使用できるほか、消耗品,出張旅費等は、活動予算の範囲内で町が負担します。
・移動手段として自家用車(自動車・バイク等)は必要不可欠ですので、個人で用意してください。

【隊員側で負担する経費】
1.本町までの交通費(面接時を含む。)
2.引越し費用(運送費)
3.自己都合による帰省費用・旅費・その他経費
4.生活に要する水道光熱費
5.自家用車(自動車・バイク等)

応募方法

市販の履歴書(顔写真添付)に必要事項を記入の上、地域おこし協力隊応募用紙、居住地を確認できる書類(免許証及び住民票抄本又はマイナンバーカードの写し等)を添えて、下記の応募先まで8月31日必着で送付してください。
※職歴については詳細に記入してください。
※提出書類は返却しません。
選考方法
1.第1次選考:書類審査
※応募書類をもとに書類選考を行います。選考結果は応募者全員に文書で通知します。

2.第2次選考:オンライン面接(第1次選考合格者のみ)
※第1次選考合格者対象にオンライン面接を行います。
※日時等は第1次選考結果通知の際にお知らせします。

3.最終選考結果の通知
※第2次選考後、面接者に選考結果を文書で通知します。
※和泊町への住民票の異動は、必ず任用日以降に行ってください。

応募書類など

書類送付・お問い合わせ先

〒891-9192
鹿児島県大島郡和泊町和泊10番地
和泊町役場企画課 森 英仁
電話0997-84-3512
FAX0997-92-2116
メールkikaku@town.wadomari.lg.jp

-島の仕事レポート
-, ,