仕事レポート No.8

和泊町立大城こども園 保育士 福島 亮さん

和泊町には、生後6か月から小学校就学前までの乳幼児を受け入れる保育園が1つ、子ども園が3つあります。
その中の1つ、大城子ども園で保育士をされている福島亮さんからお話を伺いました。
子どもたちが元気に遊びまわっている園内は、あたたかな気持ちになる居心地のいい場所でした。

福島 亮さん
【 福島 亮さん 】

保育士になったきっかけ

子どもの頃から近所の小さな子どもと遊ぶことが好きで、小学校の卒業文集に将来は保育士になりたいと書きました。
当時は保育士と言えば女性しかいませんでしたが、気になりませんでした。

保育士になりたいという夢は、中学、高校になっても変わらず、高校卒業後は奄美大島の専門学校へ進み、保育士、介護福祉士の資格、幼稚園教諭の免許を取りました。

専門学校で3年間学んだ後、島に戻ってきて、国頭こども園で臨時職員として2年間働き、昨年4月に本採用となりました。

大城こども園
【 大城こども園 】

いざ保育士として働いてみると

専門学校での実習では、子どもたちと触れ合うことが基本でしたが、いざ保育士として働いてみると、子どもたちが昼寝をしている間は連絡帳などの書き物、子どもたちが帰った後は園内行事や季節の飾り物などイベントの準備があります。
保育士として働く前は予想もしていなかったので、びっくりしました。

子どもたちと触れ合う時間と同じくらいの時間を、保育計画等の事務や保育教材等の準備に費やしています。やればやるだけ子どもたちの反応が違います。子どもたちの笑顔みたさに時間を忘れてやっています。

お楽しみ会
【 お楽しみ会 】

子どもの変化に気づく

今、担当しているクラスは、1、2歳児合同クラスで通常は12名ですが,火曜日と木曜日はリフレッシュ体験で2名増え14名になります。私と先輩保育士のペアとサポート1名の体制で子どもたちと楽しくやっています。

通常、1日の流れは8時半に出勤し、子どもの顔色を確認しながら朝のお迎えをして、9時過ぎから朝のつどいが始まります。
ピアノに合わせて歌ったり踊ったりした後、朝の挨拶と点呼をします。10時前になるとおやつの時間、その後は外遊び、11時半から給食、歯磨き、着替えした後に12時半~14時半までお昼寝、着替え、トイレなどを済ませた後におやつを食べて、15時半~16時に外遊びとなります。

絵本読み聞かせ

その間も子ども一人ひとりに合わせたトイレのタイミングや、子どもの様子をみるようにしています。

外遊び

保育士としての喜び

2歳児は国頭こども園で経験がありましたが、今回1歳児は初めての担当だったため、当初は子どもが何を言っているのか理解できず大変でした。自分に同年齢の子どもがいることもあり、今はおおよそ理解できるようになりました。

子どもたちも4、5月にできなかったことが、少しずつの積み重ねでできるようになります。
例えば、ひとりで洋服を着ることができなかった子どもが、袖に手を通せるようになり、ひっくり返りながらも洋服を脱げるようになります。
子どもたちの成長を目の当たりにできるのは保育士としての喜びです。

短期間での成長はわかりにくいですが、1年間を通して成長がみられるので、日々の積み重ねは大事なことだと思います。積み重ねは子ども園だけではできず、「子ども園で今こんなことをがんばっているので家庭でもやらせてください」と保護者へ声かけをしています。


保護者との連携は、なかなか難しい部分もあり、お迎えの時になるべく保護者と1日の様子や出来事を話すようにしています。
保護者にどう伝えたらいいのか、ことばの使い方など日々勉強です。先ずは、先輩保育士のやり方を真似て自分なりのやり方を見出していこうと思っています。

島ならで保育

食が細く野菜が苦手という子どもが多いと聞きますが、島の子どもたちは好き嫌いが少なく野菜もよく食べます。子どもたちに聞くと、家庭でも良く食べているみたいです。おそらく家庭で野菜を作っていて野菜が身近というのもあるかもしれません。

おやつの時間
【 おやつの時間 】

外遊びでは裸足で遊びまわっている子どももいます。自由にさせていて自然児そのものです。
自分のクラスだけでなく上のクラスのお兄ちゃん、お姉ちゃんと一緒に遊んでいるのも島ならではだと思います。


私自身、体を動かすのが得意なので、運動やダンスなど取り入れた保育ができたらいいなと思っています。
徐々に自分らしさを出していき、島の子育て環境に貢献できたらと思っています。

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